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なぜ比内地鶏は旨いのか 秋田県大館市発祥の比内地鶏は、名古屋コーチン、薩摩鶏とともに「日本三大美味鶏」の一角をなしております。ではなぜ、比内地鶏はおいしいのでしょうか。平成22年に秋田県畜産試験場は、おいしさの理由を示すある事実を明らかにしました。キーワードは「アラキド酸」。 同試験場は、比内地鶏とブロイラーをそれぞれ22週齢まで飼育し、肉質の特性を比較しました。その結果、比内地鶏には必須脂肪酸のひとつ、アラキド酸がブロイラーよりも多い、つまり比内地鶏の「旨さ」にアラキド酸が関与している可能性をつきとめました。 飼料中のアラキド酸含量を高めたところ、「らしい」から「である」に到達しました。ただ、ここで重要なのは飼料に同酸の含量を増やす、増やさないにかかわらず、比内地鶏には遺伝的にアラキド酸が多いことが判明した点です。 これは、他種類の鶏にアラキド酸含量が多い飼料を与えても比内地鶏特有の味わいは出てこないということを意味します。また、比内地鶏の美味のキーワードとしてアラキド酸が浮上したとはいえ、それだけでは「旨さの秘密」を明確に解明したことにはならず、比内地鶏本来の甘味、酸味など複数の要素が複雑に絡み合いながら、お召し上がりいただく皆さんの味覚を満足させているのです。比内地鶏は「それだけ奥が深い鶏」と言えるのではないでしょうか。
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