気象庁がまとめた秋田北地方主要3地点(大館、鷹巣、鹿角)の3月気象統計によると、大館と鹿角の月平均気温はともに同月の観測史上10位以内の高さだった。一方、降・積雪の観測地点とされる鷹巣と鹿角は、2月の大雪の影響で3月に入っても記録的な残雪傾向にあった。
<大館市> 月平均気温は平年を1.3度上回る3.3度で、平成27年(2015年)、同14年(2002年)とともに3月の観測史上7番目に高い。最高気温が最も高かったのは24日の16.2度で、10度を超えた日が月のほぼ半分の10日間を数えた。月降水量は平年より18.4ミリ少ない124.5ミリで、月間日照時間は平年を9.1時間下回る122.9時間。
<北秋田市鷹巣> 月平均気温は平年を0.9度上回る3.2度で、24日の16.6度を最高に10度以上の日が9日を数えた。月降水量は平年より14.5ミリ多い111.5ミリ、月間日照時間は同2時間少ない121.6時間と、いずれも平年に近い水準。鷹巣は降・積雪の観測地点とされているが、このうち最深積雪は1日に80センチを観測した。平成24年(2012年)と並んで3月としては7番目に多いなど、2月の大雪傾向の影響で遅い雪消えを示す結果に。
<鹿角市> 月平均気温は、平年を1.2度上回る2.2度。大館、鷹巣よりは1度ほど低いものの、同地点としては平成10年(1998年)と並んで3月の観測史上8番目に高い。月降水量は平年より7.6ミリ少ない76.5ミリでほぼ平年並みだったのに対し、月間日照時間は110.2時間で平年を8.3時間、7%下回った。鷹巣と同様、降・積雪の観測地点とされているが、このうち最深積雪は1日に81センチを観測。同史上3番目に多く、3月としては同5年(1983年)以来42年ぶりに80センチの残雪を記録した。 (午後4時)
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