30日に予定していた北秋田市の7年度太平湖湖水開きと安全祈願祭は、延期することに決まった。遊歩道の土砂崩れなどにより、安全な歩行が困難になったため。
森吉山の東麓に位置する太平湖は、昭和28年(1953年)に森吉ダムの完成によってできた人造湖。周囲はカエデやナラ、トチなどの広葉樹に覆われ、初夏の新緑、秋の紅葉のシーズンには遊覧船からの眺めを楽しむ多くの観光客でにぎわう。また、遊覧船でわたる小又峡は県の名勝と天然記念物に指定され、家族連れなども気軽に散策できるコースとして人気がある。
太平湖に通じる県道309号は、春の雪解けを受けて今月16日に全面開通。長年親しまれてきた同湖の遊覧船「森吉丸」は、今年から同湖小又峡シャトルタクシー船として新船の「新太平湖丸」を含む小型船3艇を運航する。
シーズン幕開けを告げる湖水開きと安全祈願祭を30日に予定していたが、小又峡桟橋〜同峡千畳敷間の遊歩道の土砂崩れで安全な歩行ができないことなどから、一連のセレモニーを延期することに。
県、北秋田市、同シャトルタクシー船運航事業者のぶなの郷あきた(間杉敏明社長)の3者は28日、現地確認を実施した。復旧の見通しについて同社は「現場は、すべて人力作業になるため未定。復旧後速やかに湖水開きなどを行う」としている。 (午前零時)
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