JR東日本は10日、令和9年春をめどに新たな夜行特急列車を導入する、と発表した。運行は「首都圏エリア〜北東北エリアなどを予定」としており、北東北(秋田、青森、岩手)に位置する本県も視野に入るとみられる。
グループ経営ビジョン「変革 2027」に掲げる「移動を楽しく、快適・便利に」の実現に向けて同社は、乗ること自体も目的となるような新たな夜行特急列車を導入する計画。E657系特急型車両1編成を全席グリーン車個室タイプの座席に改造し、利用客が夜行など長時間の移動も楽しく快適に利用できるようにする。
夜行列車による日常を離れた旅の体験を通じ、鉄道で旅をするワクワクした気持ちを多くの利用客に思い起こしてもらうとともに、「運行を通じてJR東日本エリアの豊かな自然や文化を国内外に発信し、観光の活性化を目指す」としている。運行エリアは首都圏エリア〜北東北エリアなどを予定しているが、時期によっては変更もあるという。
列車の外観は、車両全体を 2 色の青が包み込むように1号車側と10号車側に異なるカラーリングを施す。うち1号車側には、夜行列車(ブルートレイン)の記憶を受け継ぐ明るい青「メモリアルブルー」を、10 号車側には真夜中から夜明けへと向かう時の流れを象徴する濃紺「ミッドナイトホライズン」を配する。
2色の青とそれらをつなぐ白いラインによって夜明け前の一瞬の輝き「ブルーモーメント」を描き出し、「かつての夜行列車の旅の楽しさを受け継ぎながら、地域住民とともにその地域の新しい未来を切り拓いていくという私たちの意志を込めた」と強調している。同社が公開した新たな夜行特急列車のイメージ画像は下段のとおり。 (午後4時)
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