大館能代空港の9月の利用者数は1万7,800人余で、3カ月ぶりに前年割れとなった。県が15日公表した同月の利用実績で示されたもの。前年同月は欠航が皆無だったのに対し、今年は悪天候で8回欠航を余儀なくされたことなどが影響した。
東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(新千歳)の3路線で平成10年(1998年)7月に開港した同空港は、翌11年11月に札幌、同23年(2011年)1月に大阪の両路線を「運休」の扱いながらも事実上廃止した形で、羽田線が唯一存続。令和4年(2022年)7月に開始した同空港の3往復運航を同11年(2029年)3月まで継続することを、国土交通省は今年1月に発表している。
県が作成した大館能代空港の今年と前年の月別利用者数推移は下段のとおりだが、今年9月は前年同月比1,010人、5.4%減の1万7,826人で、6月以来3カ月ぶりに落ち込んだ。
また、搭乗率は前年同月比2.2ポイント減の63.7%。予定運航回数は前年同月と同数の180回だったものの、前年同月に皆無だった欠航が9月2日の記録的な大雨をはじめとする悪天候で8回にのぼったことなども利用実績低下の要因に。
1-9月の累計利用者数は14万5,714人で、前年同期を4,791人、3.4%上回った。平均搭乗率は同2.8ポイント増の58.3%と、堅調な伸びを示した。
併せて同日公表した秋田空港の9月利用者数は定期便、国際チャーター便あわせて11万6,782人。前年同月に比べて3,431人、3%増加し、今年は一貫して前年を上回る推移。搭乗率は同7ポイント増の84.3%。 (午前零時)
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