求職者1人に対する求人数を示す県内の有効求人倍率(受理地・季節調整値)は8カ月ぶりに上昇し、1.23倍となった。秋田労働局が3日公表した1月の県内雇用情勢で示されたもの。同局は前月までの「求人は求職を上回って推移しているものの、緩やかに減少している。物価上昇等が与える影響について注意する必要がある」との見方を維持した。
県内の新規求人数は8,626人で、前年同月を10.2%、789人上回った。2カ月連続の増加。月間有効求人数は1万9,568人で、同2.7%、520人上回った。38カ月ぶりの増加。
県内の新規求職者数は4,481人で、前年同月を7.5%、314人上回った。2カ月連続の増加。月間有効求職者数は1万5,568人で、同4.3%、646人上回った。10カ月連続の増加。
この結果、1月の有効求人倍率は1.23倍となり、前月比で0.03ポイント高い。前月以前の季節調整値は今公表時に改定されたものの、上昇は前年6月以来8カ月ぶりで、同4月の水準に戻った。本県の全国順位は18位で、前月から3つランクアップ。
県内の就職件数は1,043件で、前年同月を0.5%、5件下回った。うち45歳以上の中高年齢者は562件で、同0.5%、3件下回った。ほぼ横ばいながら、ともに2カ月連続の減少。
事業主からは〇人員不足も深刻だが、従業員の高齢化がさらに深刻な状況。事業継続が不安(土木建設業)〇木材のほか、住宅設備機器の値上げにより住宅価格が高騰。着工数が減少しており厳しい状況(木製品製造業)〇取引先である飲食業の低迷に加え、大口の取引先がなくなり、売り上げが減少。業績が悪化(食料品卸売業)〇物価高騰の現状では経営が厳しい。人件費を考慮し、これ以上の増員はできないと判断(介護事業)などの声が聞かれる。
大館、鷹巣、鹿角の秋田北地方3職安管内を含む県北の1月求人・求職状況(受理地・季節調整値)は下段の通りだが、常用の有効求人倍率は能代が1.76倍(前月1.52倍)で11管内中最高を維持し、大館は1.37倍(同1.39倍)、鷹巣は1.05倍(同0.97倍)、鹿角は1.27倍(同1.26倍)。うち大館はいくぶん低下したものの、県内では能代に次いで人手不足感を払拭できずにいる。(午後5時10分)
| 能代 | 大館 | 鷹巣 | 鹿角 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 受理地 | 有効求職者数 | 1,225 | 1,062 | 481 | 626 | |
| 常用 | 1,163 | 1,028 | 451 | 497 | ||
| 有効求人数 | 2,168 | 1,501 | 506 | 666 | ||
| 常用 | 2,052 | 1,407 | 473 | 632 | ||
| 有効求人倍率 | 1.77 | 1.41 | 1.05 | 1.06 | ||
| 常用 | 1.76 | 1.37 | 1.05 | 1.27 | ||